目の下にクマができる理由
目の下や目の周りの一部に青色や茶色、黒色などの色味が濃く現れる症状のことをクマといいます。目の下の皮膚はとてもデリケートな部位で、顔の中でも特に皮膚の厚みが薄く、0.5〜0.8mmほどの厚みしかありません。皮膚が薄いことが原因で、目の下の血管が透けて見えたり、生活習慣や外的刺激による炎症が起きやすかったり、色素沈着も残りやすいため、クマが生じてしまいます。また、加齢によって眼球を支えられなくなった眼窩脂肪が前方に突出してしまうと、目の下が膨らんでその下に影でき、クマが生じることもあります。
女性は冷えや生理による血行不良や、毎日のメイクやクレンジングなどによる外的刺激があるため、男性に比べて女性の方が目の下のクマができやすい傾向があります。
目元のクマは3種類
黒クマ
加齢などで目の下に脂肪の膨らみやたるみがあり、その影によって目の下が黒く見えるクマのことを黒クマ(影クマ)といいます。目の下が黒く見えると年齢よりも老けた印象を与えてしまいます。
原因
黒クマは遺伝や加齢で生じる目の下の膨らみやたるみとその下の凹みによって影ができることが原因です。加齢とともに瞬きをする時に使う眼輪筋という筋肉は衰え、眼球を支えられなくなった眼窩脂肪が前方に突出することで、目の下が膨らんだり、たるみが生じたりします。また目の膨らみの下の脂肪も年齢とともに減少していくため目の下の凹みが強くなります。目の下の凸凹が強いと影ができ黒クマが生じてしまいます。
見分け方
- 上を向くと、皮膚のたるみが引っ張られ色が薄くなる
- 目尻を引っ張ると目の下の凸凹がなくなり色が薄くなる
- 目の下の膨らみやたるみが強い
- ゴルゴラインや頬骨下の凹みがある
- メイクで隠しにくい
上を向いたり、目尻を引っ張ったりすると色が薄くなる場合は黒クマの可能性が高いです。黒クマは物理的に生じる影なので、メイクで隠しにくいのも大きな特徴です。
黒クマの改善方法
黒クマはセルフケアによる改善は難しいため、なるべく早めに美容クリニックでのクマ取り治療を受けることをおすすめします。
黒クマの治療法にはいくつか種類があり、クマの状態や目元の状態によって適した治療法が異なります。基本的には目の下の眼窩脂肪の除去や移動によって、目の下の膨らみやたるみをなくす治療を行います。また、凹んでいる部分には脂肪の移動や注入によって目の下の凸凹をフラットに整えます。
下眼瞼脱脂(経結膜脱脂)
目の裏側の結膜を小さく切開し、前方に突出してしまっている余分な眼窩脂肪を切除することで目の下の膨らみを改善する治療法です。表面の皮膚には傷がつかず、抜糸の必要もないため、ダウンタイムも比較的に短く人気の高い治療法です。腫れや内出血などの症状は1〜2週間ほどで落ち着きます。ただし、目の下のくぼみが強い方や皮膚のたるみが強い方は、下眼瞼脱脂だけだとクマやたるみが悪化してしまう場合があるので、脂肪注入などを併用してきれいな仕上がりにします。
目の下の脂肪注入
目の下の脂肪注入は前述の下眼瞼脱脂と併用することが多い治療法です。目の下の膨らみは下眼瞼脱脂で改善し、その下のくぼみは脂肪注入で改善します。2つの治療法を併用し目の下の凸凹がフラットになることで、影がなくなり黒クマを改善することができます。採取したご自身の脂肪から不純物を取り除いた良質な脂肪のみを注入します。不純物がなく純度の高い脂肪細胞のみを使用することで、しこりなどのリスクを抑え、定着率も高くなります。脂肪注入はヒアルロン酸よりも仕上がりが自然で、体に吸収されることもないので効果が半永久的に持続します。
ハムラ法
ハムラ法には切開ハムラ(表ハムラ)と裏ハムラの2種類あります。どちらの方法も、目の下に突出している眼窩脂肪をくぼんでいる部分に移動し目の膨らみと凹みを改善する治療法です。ハムラ法は脂肪の除去ではなく再配置を行います。目の下の膨らみと凹みを同時に解消することができることが特徴です。
切開ハムラ(表ハムラ)と裏ハムラの違いは、切開する部分にあります。
切開ハムラ(表ハムラ)は皮膚の表面の下まつ毛の生え際を切開し行うため、縫合や抜糸が必要でダウンタイムが他の治療よりも長いというデメリットがある一方、同時に皮膚のたるみの切除も行うことができるというメリットがあります。
裏ハムラは表面の皮膚ではなく、下まぶたの裏側の粘膜を切開し行うため、傷跡が表面に残らず、抜糸の必要もないのでダウンタイムが比較的短くて済むメリットがあります。ただし裏ハムラでは皮膚の切除ができないため、皮膚のたるみが強い方は裏ハムラだとクマやたるみの改善効果が感じづらいというデメリットもあります。
青クマ
目の下の血管や筋肉などの組織が皮膚から透けて青白く見えたり、紫っぽく見えたりするクマのことを青クマといいます。また加齢によって皮膚のハリが衰えると、皮膚がさらに薄くなり青クマが悪化する場合があります。
原因
青クマは、元々の皮膚が薄いことや、眼精疲労や睡眠不足などによる血行不良で血液が滞留し、目の下の皮膚から血管が透けて見えることで生じるクマです。重度になると紫っぽい色に見える場合もあります。睡眠不足やパソコン・スマートフォンの長時間使用によって目を酷使し続けると、目の周りの筋肉が緊張し血行不良を起こしやすくなります。軽度や初期の場合は、生活習慣を見直し、血流を良くするように気をつけることで青クマを軽減できるケースもあります。目の周りの血行不良で目に届く栄養が不足すると、目のかすみやドライアイが生じ、さらに悪循環を引き起こす可能性もあります。
見分け方
- 目の下の皮膚を引っ張ると血管が透けて見える
- 寝不足やストレス、冷え、肩こり・首こり、眼精疲労がある
- パソコンやスマートフォンを長時間使用する習慣がある
茶クマ
目の下の皮膚が茶色く、くすんで見えてしまうクマを茶クマといいます。加齢とともに増加し、小じわが多い方にもよく見られるクマです。クマの中でも比較的に消すのが難しいクマと言われています。
原因
茶クマの主な原因は、紫外線や生活習慣での外的刺激によって過剰に生成されたメラニンの色素沈着です。目の周りの皮膚は薄くてデリケートなため、日頃の紫外線対策が不十分だと色素沈着が起きやすいです。また、目元をこする癖があったり、メイクやクレンジングの際に目の周りを強くこすってしまったり、目元のケアが適切でないと、外部刺激による炎症が起きやすく色素沈着が起こりやすいです。
見分け方
- 目の下の皮膚を指で引っ張るとクマも一緒に動き、色の変化がほとんどない
- 目の下がシミのような茶色に見える
- 目元をこする癖がある
- クレンジングの際に強く目元をこすって汚れを落とす習慣がある
茶クマは皮膚の色素沈着で起きているクマなので、目の下の皮膚自体に色が付いていて、目の下を引っ張っても色の変化がほとんどないことが特徴です。
茶クマの改善方法
茶クマはセルフケアでの大きな改善はほとんど見込まれないため、なるべく早めに美容クリニックでの治療を受けることをおすすめします。茶クマは加齢とともにますます色が濃くなり、治療にかかる時間も長くなる傾向があります。当院では美白クリームをおすすめしております。
薬物療法
メラニン色素の生成を抑制し、排出を促進する美白効果のあるクリームを使用します。茶クマの改善には数ヶ月かかるため、根気強く続けることが大切です。
クマ取り治療は当院まで
お気軽にご相談ください
目の下のクマは患者様一人ひとりの骨格や脂肪、組織の状態によってさまざまな種類があり、それぞれの原因や治療法も異なります。クマ取り治療はとても繊細で高度な技術が必要な施術です。適切な治療法の選択と精度の高い施術を行わないと理想の目元の実現は難しいです。
当院は、これまでに2000件以上のクマ取り治療の実績と脳神経外科での経験で培った緻密な技術力を持つ院長が、カウンセリングから施術まで責任を持って担当いたします。患者様一人ひとりのお悩みに真摯に向き合い、最適な治療をご提供いたします。
他院修正や再手術、難しい症例にも数多く対応しております。
無料カウンセリングや、インスタライブでも質問を受け付けておりますので、クマやたるみでお悩みや不安がある方はお気軽に大阪 心斎橋の美容外科 木田ビューティークリニックまでご相談ください。